Swan
「The Swan」Saint-Saëns
サンサーンスの「白鳥」は、チェロの曲の中でも最も美しい小品の一つです。明るくもあり暗くもあり、優雅でもあり悲しみでもあり、弱々しくもあり力強くもあり、一見やさしそうだけどすごく難しい。
いつも迷いながら、悩みながら弾いていました。
皆さんの地域には「白鳥神社」とか「白鳥山」などはありませんか?わたしはよく訪ねヒントを探しました。
特に新潟に野生の白鳥を見に行ったときは驚きました。なんとたくましいことか、なんと力強いことか!
いままではお堀に浮かんだ優雅な姿しか見ていなかったわたしには、目から鱗が落ちたようでした。
「白鳥」のメロディーの上行形、下行形は水面に浮かぶ白鳥の行動そのものだったからです。
それ以来、わたしの弾く白鳥はすっかり逞しくなりました。
「白鳥 II 」
今回は長野県の犀川に白鳥たちに会いに行って来ました。
こんな優雅な「白鳥」を弾いてみたい!
ダンスをしている白鳥は、チャイコフスキーのバレー音楽「白鳥の湖」を見ているようでした。
「瀕死の白鳥」
サンサーンスの「白鳥」にミハイル・フォーキンが振り付けたバレー作品があります。
死に瀕した白鳥が、生きていくために必死にもがきながらも、ついには力尽きて息絶える様子を表現しています。
貴重な体験ができました。
「白鳥神社」
おそらく「シラトリ」と読むのだと思いますが、北遠・南信でよく見かける神社です。昔はこの辺りにも白鳥が渡っていたのかも知れません。
わたしは白鳥神社を見つけると「白鳥がうまく弾けますように」とお参りしてきます。
このような神社がたくさんあります。